coco salon

カナダ在住、研究者の妻のおはなし

研究者になるには

 

第一生命が毎年行っている

「大人になったらなりたいもの」

つまり子供のなりたい職業ランキングで

「学者・研究者」が15年ぶりに1位になったというのが大きなニュースになったのは記憶に新しいですが、私の夫が研究者ということもあり衝撃を受けたのを覚えています。

 

正直、今の旦那に出会うまで

研究者の世界なんて全く無知でした。

 

それなのに子供たちは夢にするなんて!

自分が子供の時は研究者と言う職が

あることも知らず、

選択肢に入る余地もなかったです。

 

今日は少し一般人の私からの目線で

 

研究者になるには

研究者とは

 

を考えてみたいとおもいます。

 

まずは研究者になるには

4年制大学を卒業して学士課程を修了。

院試試験を受け、

大学院に入って修士課程を修了。

 

ここまでは入学できたのであれば

まじめにしていれば

卒業はそんなに難しくありません。

 

そこから、

どうしたら博士課取れるかは少し

わかりづらいかと思いますが

こちらも博士課程に進む前に試験があり

たいていは小論文や面接、

肝は研究計画とプレゼンです。

 

進学が決まればオリジナルの論文を

完成させるべく毎日没頭し

研究室によりますが

最短で2年から3年、長くて5年?

論文が何本かけるかが一つの目安で

だいたい3〜5本を書き上げ、

最終的に博士論文としてまとめます。

その後大学機関の口頭試問等の

卒業条件をクリアしたら

やっと博士を取得することができます。

 

この時点でストレートにいっても27歳。

 

この後研究者として

どうやってご飯を食べていくのか

というと大まかに3パターンのポストを

自分で選びます。

1.大学機関の研究室で働く

2.研究機関で働く 例としては理研のような

3.企業に研究職で就職する

 

1.の中でも

雇用契約を大学や大学の研究室と結び、大学から給与を得る場合と学術振興会から研究費(生活費)を受給する2パターンに分かれます。

*学術振興会とは文部科学省管轄の独立行政法人です。

 

どれも狭き門。

 

研究者とは一言でいうと

 

常に世界初を目指すクリエイター

 

常に独自の創造性でもって

課題発見をし、綿密な仮定のもとに

世界にまだない新たな

課題解決方法を確立する。

 

そして研究者に必要な素質は

柔軟性と好奇心

 

もちろん論理的思考能力等は必要ですが

それよりも重要だと私は思います。

 

こんなに大変だとはつゆ知らず

子供たちは憧れているのでしょう。

日本の未来のためにも諦めずに夢を叶えて欲しいなーと思います。

 

しかし、

研究者という職がなりたい職に1位に

ランクインしたのは

天才物理学者仮面ライダーの

おかげのようです。笑笑

 

また今度学術振興会については詳しく

ご紹介します。